2020年4月25日土曜日

休校中の学び④「千波湖の水質」


市民の憩いの場千波湖の水質についてお伝えしていきます。
1.千波湖は桜川からの水を1.4t/秒の導水して成り立っています。その導水システムが平成23年の震災でこわれて停止。この年と平成24年にかけて水質が悪化し、アオコも大発生しました。その後、施設が修復し、CODは年平均10mg/Lと改善していますが、県内を代表する湖沼の霞ヶ浦、涸沼と比較しても水の汚れ具合を示すCODは、高いレベルにあります。
2.水の栄養分である窒素(ちっそ)も高いことが分かっています。窒素を減らすにはヨシやガマによる植物の吸収が重要です。
3.アオコ発生は桜川でも多く発生します。発生時期は5月~10月、4月になると、常澄地区の水田に備前堀を介して水を送るため、駅南の「柳堤ラバーダム」が5.5mの高さに上がります。すると、桜川が停滞してアオコが爆発的に出ます。千波湖の水も桜川に流れずらくなって停滞し、アオコが出てしまします。
4.柳堤ラバーダムが上がることによる水の停滞を示します。
5.アオコ発生のメカニズムを断面的に示しました。
6.サポーターが毎週アオコレベルを調査した結果、風によって千波湖の南側にアオコが溜まりやすい結果が出ています。
7.市民による水質浄化の取り組みとして、ビオトープづくりが行われてきました。2013年から年1回、ビオトープづくりが開催されています。7年間で約300m植えられました。水の中の窒素の濃度は年々下がってきており、その効果が少しずつ出てきています。
8.ビオトープは生物も増やしています。始まる前はエビしかいなかったものが、今では小魚も増えてきています。逆川こどもエコクラブメンバーは、このビオトープづくりの、こどもたちの主体となっています。
新型コロナウィルスによる休校も続いていますが、適度な散歩や自然に親しむ行動を通じてストレスを解消してください。








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